フリーランスの将来性は高い?
フリーランスとして活躍すると心に決めたものの、「将来性はあるのかな…」と心配になってしまうのはよくある話です。そこで、あれこれと不安を募らせてしまう前に、フリーランスエンジニアの将来性の高さについて考えてみましょう。
新しいスキルの習得が鍵を握る
エンジニアとして長く活躍するためには「進化し続けること」がポイントになります。目まぐるしい進化を遂げるIT業界では、次から次に新しい言語が誕生し、どんどん吸収していかなければついていけなくなってしまうのです。さらに、エンジニアの人材不足が予測されていることから、需要は高く、人材育成の動きも活発化しています。2020年から小学校で必修科目となったプログラミング教育の導入により、近い将来多くの人材がIT業界に排出されるでしょう。また、今後さらに普及されゆくであろうAIやIoTと対抗する必要もあります。その中でフリーエンジニアとして生き残るのは思った以上に至難の業かもしれません。
そこで、フリーランスとして将来性を確保するための鍵となるのが、新しいスキルを習得することです。需要があり、専門性の高い知識とスキルを身につけることが最大の武器となるでしょう。スキルを証明できる資格として、情報セキュリティマネジメント試験、システムアーキテクト試験、認定スクラムマスターなどが挙げられます。これらのような将来性への可能性を秘めた資格を取得しておくとフリーランスとしては安心かもしれません。
将来性のある職種
常に新しい知識とスキルを学び続けることはもちろん重要ですが、エンジニアの中でも将来性が高いとされる職種を選ぶことも大事なポイントです。今後IT業界でどんな職種が注目されているのかに焦点をあてて、将来性のあるエンジニア職を探っていきましょう。
まずは、AI(人口知能)に関わる職種として機械学習エンジニア、AIエンジニアが挙げられます。AIのディープラーニングという技術を必要とする機械学習エンジニアでは、AI搭載のシステム実用化に向けて需要が高まると予測。AI化が進むことにより、AIエンジニアの活躍の場はさらに広がりを見せることでしょう。
次に注目しておきたいのは、ブロックチェーンエンジニアです。まだまだ人材不足と言われている職種であり、金融関連の知識も必要とされる狭き門でもあるため、スキルを身につけると将来性がグッと高くなるでしょう。その他に、ゲームエンジニアやWebアプリケーションエンジニアも注目を集めている職種になります。これからはスマホゲームだけでなく、3DやVR/ARといった技術を用いたゲーム開発により将来性に期待が持てるでしょう。もちろん、SNSや動画共有サービス、メールサービス用のアプリ開発を手掛けるWebアプリケーションエンジニアの分野からも目が離せません。
グローバル化している今日、日本だけにとどまらずアジア圏で活躍するフリーエンジニアも増えてくることでしょう。そんな未来に備えて、英語力を身につけておくとさらにフリーランスとしての将来性が高まる可能性も秘めていますよ。
キャリアビジョンを描いておこう
フリーランスのエンジニアとして長く活躍し続けるためには、将来の目標を設定しておくことが大切なポイントです。5年後、10年後の未来を想像し、フリーエンジニアとしてどうありたいか、どのくらいの収入を得ていたいかなど、自分の希望が反映されたゴールを決めましょう。ざっくりでも、細かな目標でも大丈夫。自分の得意分野で活躍していたい、仕事と私生活どちらも充実させたいといった自分なりのこだわりが詰まった未来像でも構いません。あくまでも、設定し、実行することが重要です。思い描くキャリアビジョンによって、年収やスキルレベルをアップさせられるだけでなく、仕事のモチベーションを上げることもできます。何事も向上心を持って取り組みましょう。
キャリアビジョンを描く際のポイントは、自分のスキルを把握しておくための自己分析をすること、常に最新のスキルを獲得するために自己研磨すること、フリーとして活躍しながら人脈を広げることです。フリーランスとして活動する中で、管理職のようなプロジェクトマネージャーを目指したり、エンジニアを突き詰めたプロフェッショナルになったり、キャリアチェンジしてITコンサルタントになるなど、多様なキャリアプランを思い描くこともできます。夢は広がるばかりですが、エンジニアの仕事は体力的な面も心配要素のひとつ。フリーランスとして活動し始めた年齢を考慮しながら、早めにキャリアビジョンを定めていくことも需要です。日々の努力がきっと大きな実を結ぶことでしょう。