お金にかかわること

フリーランスの社会的認知度が高まってきたとはいえ、社会的信用度はまだまだこれから。なりたい人が多いと簡単にやっていけそうだとも思われがちですが、現実はそこまで甘くありません。何の準備もなくフリーランスの世界に飛び込んでしまうと痛い目にあってしまいます。中でも特に気をつけたいのがお金のことです。

しばらくは苦しむ覚悟が必要

独立直後から仕事があふれるほど入ってくることはまずありません。もしあるとすれば、もともと人脈がある人が仕事のメドをつけてから独立した場合でしょう。フリーランスは信用第一なので、軌道に乗るまではコツコツと実績を積み上げていくしかありません。どのぐらい時間がかかるかはその人次第ですが、年単位の時間がかかることを覚悟しておくぐらいがちょうどいいかもしれません。しばらく安定しないことがわかっていても、仕事が少ないもしくはまったくない日が続くと精神的に苦しくなります。この状況を乗り越えるためには、収入がなくても当面生活できるだけの資金を用意しておくことです。

お金の準備は入念に

フリーランスになった直後から生活費のプレッシャーを抱えてしまうと、心の余裕を一切持てないまま仕事をこなさなければなりません。焦りの気持ちが強いと仕事にも悪影響を及ぼすので、少なくとも1年分の事業費と生活費を用意してから独立しましょう。そして、忘れてはならないのが全額負担となる保険料や住民税です。独立1年目は前年度の所得に応じた金額なので、びっくりするような額の請求が来る覚悟が必要です。どうしても支払いが苦しければ、年金に関しては減免申請ができますよ。開業届を出すタイミングで青色申告承認申請書を提出すれば節税対策がしやすくなります。経理の知識がなくても、会計ソフトとそれに付随するサービスをうまく活用すれば簡単に乗りきれます。開業したら事業用の銀行口座を開設しましょう。プライベートと事業のお金の管理を分けておくとその後が楽です。