円満退社は必須
フリーランスになるために何を準備すべきか迷ったら、まずは円満退社を目指しましょう。そうでなくても円満退社が理想ですが、独立するつもりならなおさら意識すべき準備のひとつです。では、なぜそれほどまでに円満退社が必要なのでしょうか。
辞める会社がクライアントになる可能性
成功しているフリーランスの人脈がどこからスタートしているか遡ると、サラリーマン時代の人脈だったりします。エンジニアとして企業で働いていた人なら、同業種や関連業種の人との関わりがあるはずなので、その人脈が起点になるのは当然のことかもしれませんね。ただし、人脈が生きるのは円満退社あってこそ。辞めたときの印象が悪ければ人脈はそこでプッツリと途絶えてしまうのです。独立前に務めていた会社との関係が良好なら、仕事を依頼してもらえる場合も多いものです。仕事ぶりはよく知っているわけですから、任せる会社側も安心ですよね。そう考えると、元いた会社って大口のクライアントになり得る貴重な存在ですよね。何よりも、それまでお世話になった会社をおかしな形で辞めてしまうのはお互い後味が悪いので、きれいな辞め方をしたいですね。
円満退社のポイントは引き継ぎの質
円満退社のコツは、引き継ぎを丁寧に行うことです。自分が残る立場だったらと考えてみましょう。いい加減に仕事を残したり、伝えるべきことをしっかり伝えてくれないまま辞めてしまったら、とても嫌な気持ちになりますよね。反対に、後のことを考えてしっかりと引き継ぎをしてから辞める人には、いい印象が残るのではないでしょうか。「辞めたら無関係」ではなく、「辞めても細く長くつながれる関係」を理想とするならば、引き継ぎは丁寧にやりすぎるぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。
退職は早めに申し出る
退職の意思を伝えるタイミングは、ギリギリにならないようできるだけ早めにしましょう。気まずい思いをするからと報告を先延ばしにすると、職場が混乱してさらに気まずいことになりかねません。同僚へ話すタイミングは慎重に判断したいところですが、上司には早めに報告しておきたいですね。法律的には、願い出てから2週間で退職できることになっていますが、引き継ぎにもっと日数が必要であればそちらに合わせることをおすすめします。引き継ぎをするころには、頭の中は次のステップのことでいっぱいかもしれません。そうだとしても、退職するまでは会社員であることを忘れずに、最後まで自分の責任を果たしていきましょう。フリーランスになると決めたら、もうその日からフリーランスになるための準備がはじまっています。どこで誰が自分を見かけて評価し、後に思い出してくれるかわからないという意識を常に持っておくようにしたいですね。