セールスポイントを見つける

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フリーランスのエンジニアとして生計を立てるには、案件を獲得しなければなりません。そのためには、習得している技術や資格、得意ジャンルなどを明確にし、ストロングポイントしてアピールするのが効果的です。「キャリア・技術の棚卸し」や「スキルシートの作成」を通して、案件獲得に繋げましょう。

自分の強みを見つけよう

フリーランスになるとこれまで以上に、自分のスキルレベルによって仕事の依頼数や質が左右されます。そこで大切なのが、自分の強みを明確に認識するということです。過去にどのような案件に対応してきたか、得意なことはなにかといったことを洗い出すことで、自分の強みや志向などが浮き上がってくるので、まずはその作業を行いましょう。
今までの仕事を時系列に沿って書き出し、経歴や業務のジャンル等を整理する作業を「キャリアの棚卸し」や「技術の棚卸し」といいます。高い評価を得た仕事や苦戦したもの、苦境に立ったときにどうやって克服したのかを確認することで、自ずと得手不得手が見えてくるはずです。その強みを以って、活躍への一歩を踏み出しましょう。

方向性を決めていこう

ITエンジニアと一口に言っても、その種類は多々あります。オールラウンダーなエンジニアも魅力的ですが、棚卸しによって明確化した強みを活かすためにも、仕事の方向性やジャンルはある程度定めていたほうがいいでしょう。
仕事を依頼する企業側にしても、エンジニアの業種や得意ジャンルが明らかな方が安心して頼めます。エージェントを利用する場合も同様。自分で案件を探す際にも絞り込みやすいでしょう。
また、方向性を決めることで、さらなるスキルアップやキャリアップを目指しやすくなります。IT業界は技術の進化が速いため、エンジニアも常に研鑽しスキルを高めていくことが必要です。フリーランスのように、自分の腕が報酬につながるのであればなおさらでしょう。今後の方向性を決めることで、やるべきことや課題が見えてくるはずです。

スキルシートを作ろう

転職の際に、自己アピールとして役に立つのが「スキルシート」です。エンジニアやプログラマー、Webデザインナーなどのクリエイター系で多くかわされる職務経歴書のようなもので、それを元にエージェントや営業担当者は仕事を紹介および依頼します。
特に決まったフォーマットはないので、インターネット上にあるテンプレートを使用して問題ないでしょう。基本的には、プロフィールや参加したプロジェクト等を記載するのですが、フリーランスの場合いくつか注意すべきことがあります。それは、依頼する側と自分との間で、スキルの認識ズレが生じないようにすることです。相互のミスマッチを回避し、仕事を確実にこなすためにも、なるべく詳細に記載してください。
また、これまでの仕事において、クライアント名や勤務先の情報、業務で知り得た情報を開示するのは控えなくてはいけないケースもあります。企業名を「大手金融機関」や「外資系企業」という言葉に置き換えるといった工夫をして、しっかりと守秘義務を果たしましょう。その姿勢があなたの信頼にも繋がります。